こんにちは!ととのうラボAshiyaの松井です。
泣いたらすぐ抱っこしなきゃ!そう焦ってはいませんか?
「赤ちゃんとずっと家にいると、無言の時間が嫌で外に出たくなる」
「泣いたらすぐ抱っこ、そう教えてもらって気持ちが休まらない」
ととのうラボAshiyaに集まってくれたママのお声です。
私は保育士として勤務する中で、家では3人の子育てをする中で、「泣く」以外にも赤ちゃんはたくさんのことを全身で教えてくれているなと感じています。
今回は赤ちゃんの非言語コミュニケーションを理解し、子育てがもっと楽しくなるヒントをお届けします。
魔法その1
視線に隠されたメッセージを見つけよう
赤ちゃんがじーっと特定のものを見つめている時。
それは何でしょう?
「興味がある」ものに対して赤ちゃんは見つめる行動をとります。
明るい方を向く。
ママの顔をじっと見つめる。
おもちゃを見つめる。
視線を追いかけることで赤ちゃんの「好き」を見つけることができます。
赤ちゃんが見つめるものに一緒に注目することを「共同注意」といいます。
これはコミュニケーションの第一歩。
赤ちゃんが自分をわかってくれる他者がいると気づく経験はその後の社会性やコミュニケーションの土台になります。
魔法その2
身体の動きが教えてくれる本当の気持ち
「好き」を見つけたら次は
手をのばす。
握る。
指さす。
などといった行動が見えてきます。
赤ちゃんが見つめたり、手をのばしたものを「それは○○だね」と言語化してみたり、大人が代わりに運んでみたりすることで他者との関係性を築きます。
嬉しいや楽しいといったポジティブな感情がみられる時は身体全身を動かしたり、笑顔になったりと、意欲的な行動がみられます。
一方で怒ったり悲しいといったネガティブな感情の場合は行動が止まったり、物を投げたり発散的な行動がみられることがあります。
お腹がすいているときや眠いときなどは耳をかいたり、頭をかいたりする行動がみられることがあります。
次第に赤ちゃん自身でコントロールがきかなくなっていくと泣いたり怒ったりしていきます。
よく観察していると赤ちゃんなりのポーズで気持ちを表現していると気づけるのではないでしょうか。

魔法その3
声にならない「声」に耳を澄ませる
「アー」「ウー」「クー」といったクーイングや喃語にも注目してみましょう。
赤ちゃんは発音することで他者との最初の言語コミュニケーションを楽しんでいます。
意味はまだわからなくても、赤ちゃんの発音を真似しておしゃべり遊びをしてみましょう。
赤ちゃんにとっては、この人は自分の声に耳を傾けてくれる人なんだと体感する経験につながります。
発語が始まったばかりの赤ちゃんにもまねっこおしゃべりは有効です。
まねっこにプラスして、「そうなのね、ママは○○と思うよ」「楽しいね」といったような大人の言葉での話しかけが増えれば増えるほど、赤ちゃんの言語の育ちにつながっていきます。
生の言葉のやり取りで、他者とのコミュニケーションの力が育つだけでなく、口全体、舌といった大きな筋肉を動かすようになることで、ことばや食べる力も同時に育っていきます。
「伝わる楽しさ」のはじめの一歩
赤ちゃんとの「非言語コミュニケーション」を通じて、子どもの「思い」を受け止める習慣が身についていきます。
自分の気持ちを表現する力や、それを親に受け止めてもらえるという安心感が育まれると、どこでも前向きに行動できる子に育っていきます。
完璧な親でなくでも大丈夫です。
今日から少しだけ赤ちゃんの「声なき声」に耳を傾けてみませんか?
赤ちゃんと一緒に過ごす時間が豊かになりますように!